2期目の理事就任にあたって

日本歯科専門医機構 業務執行理事
砂田 勝久

 この度当機構の理事として2度目の任期を務めることになりました砂田勝久と申します、なにとぞよろしくお願いいたします。さて、令和3年10月の厚生労働省告示により当機構の認定を受けた専門医が広告可能となり、さらに関係諸先生のご努力により先行5領域に加えて補綴歯科専門医、歯科保存専門医、矯正歯科専門医を認定することができました。これら3つの制度策定にあたっては異なる規則をすり合わせ、なおかつ機構の求める基準に合致するように調整するという大変困難な作業を行っていただきました。ご協力いただいた方々に心から感謝申し上げます。その結果、現在認定されている8つの機構認定歯科専門医制度は、本制度の2つの基本理念のうちの一つである「プロフェッショナルオートノミーに基づいた歯科専門医(および歯科医療従事者)の質を保証・維持できる制度であること」を十分にクリアしていると自負しています。一方、もう一つの理念である「国民に信頼され、受診先の選択に際し良い指標となる制度であること」の達成には多くの課題が残っていると感じており、解決のためには当機構の努力がカギを握っていると感じています。そこで今期は、本理念の実現と現在策定中のインプラント歯科専門医(仮称)、総合歯科専門医(仮称)の2つの制度の認定に向けて努力する所存ですが、なにぶん人的、経済的リソースが不足しております。どうぞ引き続きご理解とご協力をお願いいたします。