本年７月から日本歯科専門医機構業務執行理事を拝命いたしました日本歯科大学附属病院総合診療科教授の秋山仁志です。現在、一般社団法人 日本歯科医学教育学会理事長を務めております。
　新しい歯科医療創造の一端を担い、国民の健康増進に寄与し、明日の歯科医療へ繋ぐ役割を果たすために、、2018年4月に新たな歯科専門医制度の構築の礎となる日本歯科専門医機構が設立されました。
　日本歯科専門医機構は、中立性と公平性を有する組織として、国民と社会から信頼される歯科診療領域の専門医の診療能力を担保するとともに、更なる歯科医療の質の向上を促し、良質で適切な専門的歯科医療を国民に提供することにあります。その使命は、各専門領域における専門医制度やその運用実態などを客観的に評価・認定し、もって歯科専門医の育成と資格認定等に係る歯科医師専門医制度の標準化を図るものです。
　我が国では、現在、歯学教育モデル・コア・カリキュラム改訂、歯学系共用試験公的化、診療参加型客観的臨床能力試験、歯科医師臨床研修制度の省令改正、日本歯科専門医機構による新たな歯科専門医の構築により、シームレスな歯科医師養成に向けた改革が行われております。
　歯科専門医の養成・認定において、どのような歯科医師が歯科専門医を目指すことができるのか、どのような過程で学修するのか、そしてどのように認定されるのかについて歯科界に正確な情報提供を行ってまいります。
　法に基づく歯科医師臨床研修修了後の生涯研修の一環として位置づけられる、国民の皆様のための歯科専門医制度を理解していただき、これまで以上に国民の皆様に安全で安心な歯科医療が提供できるよう、今後ともより一層、ご理解とご支援、お力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。