執行部からのご挨拶

就任のご挨拶と抱負

一般社団法人日本歯科専門医機構
理事 宮脇正和

  医療事故の被害者で構成されている、医療過誤原告の会・会長の宮脇正和と申します。 患者・家族の立場から理事に再任いただきました。
 日々たくさんの医療事故被害者の相談対応を通じて、苦情や医療事故には、医療の質を向上し信頼を広げる学びのヒントが山積していると感じています。
 患者が受診によって医療内容に不信感や事故を疑った場合、主治医・医療機関が真摯に患者の話を聞いて事実を確認し、丁寧な応接を通じて、もし事故であれば、謝罪と再発防止を図ることで、患者との信頼は維持され、紛争も回避されます。
 医療事故の紛争化を心配して「逃げる、隠す、ごまかす」対応は、患者との大事な信頼関係を壊してしまいます。
 歯科専門医制度は、患者が歯科受診にあたって医療機関選択をサポートする貴重な手がかりとなり、歯科医療の質と信頼の向上を促す役割が期待されています。
 また、歯科医療を担う皆さんは、患者へのサービス向上にとどまらず、仕事の多忙さや経済的事情等で受診できず、歯の健康が蝕まれている国民の存在にも思いを馳せ、今後の歯科医療の発展に尽くしていただきたいと願っています。
微力ですが理事として努力させていただきます。