執行部からのご挨拶

原 点 回 帰

一般社団法人日本歯科専門医機構
監事 横山敏秀

日本歯科専門医機構が平成30年4月に発足して4年が経過しましたが、その間に起きた重大な事象は何といっても新型コロナウイルス感染症の蔓延です。そのおかげで対面での会議の中止・延期など活動の縮小を余儀なくされてきましたが、今期になって新たな領域の専門医制度の認定が見えてきたところかと思います。
専門医制度というと医療法上広告が可能とされていることについつい目が奪われがちですが、本来は国民目線に立つべきことが議論の出発点だったはずで、国民からの信頼の獲得につながる歯科医療の質を担保できるように、歯科専門医の水準の平準化の指標となり、歯科医師各自の自己研鑽の目標となるものです。この点は現在の専門医制度にたどり着くまでにも十分に議論されてきたところでもあり、まさに日本歯科専門医機構定款第3条にも規定されているところだと思います。
いよいよ新領域の専門医制度の認定が始まろうとしている今こそ、もう一度原点に立ち返って、我々にとって何が重要であったのか再度振り返ってみることも必要なのかもしれません。